整体とマッサージの違いについて分からないという方も多いのではないでしょうか。
一般的にはややこしい部分もありますが、実は整体とマッサージはまったく異なる施術を指します。
また、マッサージともみほぐしについてもまったく異なる施術なのです。
本記事では、整体とマッサージの概要と違いについて詳しく解説します。
整体とマッサージの違いについて理解して、正しい施術を受けたいという方はぜひ最後まで読んでみてください。
整体とマッサージの概要
ここでは、整体とマッサージの概要について詳しく解説します。
整体とは?
整体とは、その名の通り”身体を整える”ことを目的としているため、骨盤や背骨、筋肉まで、全身の矯正やコリ・疲れの改善などを行う施術となります。
整体の施術を行うために必要な資格は法律上定められていないため、民間資格もしくは無資格でも施術を行うことは可能ですが、お客様の信頼を獲得するためにも民間資格を持っている場合がほとんどです。
「柔道整復師」などの国家資格を保有している場合も整体を行っているケースもあります。
また、整体は中国発祥の東洋医学を基礎としていると言われており、日本古来の民間療法での武道医学や中国由来の技法が掛け合わされて発展してきたと言われています。
そのため、「整体」は多岐にわたる整体術を総称した言葉として使用されていることが多く、なかには「〇〇流」という方法が明記されていることもあります。
マッサージとは?
マッサージとは、押す・もむ・叩くなどの手技を用いた施術が主となります。
マッサージは身体の不調に合わせて治療をすることを目的としているため、「あん摩マツサージ指圧師免許」という国家資格が必須です。
マッサージともみほぐしを混同して考えている方も多いですが、マッサージは「あん摩マツサージ指圧師免許」を持っている人による施術、もみほぐしは無資格でも行えるリラクゼーションが主な目的となる施術という大きな違いがあります。
整体とマッサージの違い
整体とマッサージの違いとしては以下の内容が挙げられます。
- 資格の違い
- 施術の違い
- 改善できる不調の違い
それぞれの違いについて、以下で詳しく解説します。
1.資格の違い
整体師は法律上必要な資格はなく、マッサージ師は「あん摩マツサージ指圧師免許」という国家資格が必要です。
ただし、整体師だからといって国家資格を持ってないというわけではなく、柔道整復師や鍼灸師などの国家資格を取得している整体師も数多く存在します。
2.施術の違い
マッサージは、利用者の身体の不調に合わせて押す・もむ・叩くなどの手技も用いた施術に対して、整体は骨盤や背骨、筋肉まで、全身の矯正を行う施術となります。
また、整体はさまざまな整体術を総称した言葉として使用されていることが多いため、流派によっても施術内容が大きく異なる場合があります。
3.改善できる不調の違い
整体では骨盤を正しい位置に戻すことや姿勢改善、疲労回復、血行改善、痛み軽減、ハリ軽減などの効果が期待できます。
一方でマッサージは医療行為が認められているため、手技によって筋肉や脊柱、関節、血管、リンパ組織にアプローチする治療が行われます。
まとめ
本記事では、整体とマッサージの概要と違いについて詳しく解説しました。
整体とマッサージのどちらが優れているというわけではありませんが、いずれの施術を受けるにせよ国家資格を持っている先生を選ぶと安心です。
国家資格を持っている先生を選ぶことで、身体の不調に対して医学的に適切なアプローチを行ってもらえるため、改善の近道になります。
民間資格の整体については厚生労働省や総務省から健康被害のトラブルが報告されているため、信頼できる施設を選ぶようにすると良いでしょう。