スマートフォンやパソコンの長時間使用が当たり前となった現代において、「ストレートネック」という言葉を耳にする機会が増えました。
本来、首の骨(頚椎)は前方にゆるやかにカーブ(前弯)しているのが正常ですが、このカーブが失われ、まっすぐになってしまう状態がストレートネックです。
この状態が続くと、首や肩のこり、頭痛、めまい、手のしびれなど、さまざまな不調を引き起こすことがあります。
ストレートネックの主な原因
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スマホやパソコンの使いすぎ(うつむき姿勢)
ストレートネックの最大の原因は、うつむいた姿勢を長時間続けることです。スマートフォンを見るとき、人は自然とうつむきます。
頭の重さは体重の約10%程度と言われており、うつむく角度が深くなるほど、首にかかる負担は増大します。
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デスクワーク中心の生活
パソコン作業もまた、ストレートネックの原因になります。画面の位置が低かったり、前かがみの姿勢で作業していたりすると、自然と頭が前に突き出た「前方頭位」になり、首のカーブが失われていきます。
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猫背や姿勢の悪さ
猫背になると、背中が丸くなると同時に、バランスを取るために頭が前に出ます。この状態が慢性化すると、首の骨の自然な湾曲が損なわれ、ストレートネックになります。
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枕の高さや寝具の問題
高すぎる枕を使っていると、首が常に前に押し出されるような状態になり、寝ている間もストレートネックの姿勢が続いてしまいます。睡眠中の首の角度も非常に重要です。
ストレートネックの対処法
ストレートネックの改善には、生活習慣の見直しと正しい姿勢の維持が不可欠です。以下におすすめの対処法を紹介します。
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スマホ・PCの使い方を見直す
スマートフォンを見るときは、なるべく顔の高さまで持ち上げて、うつむく時間を減らしましょう。パソコンのモニターは目の高さに合わせ、椅子と机の高さも調整して、正しい姿勢を維持しやすい環境を整えることが大切です。
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姿勢を意識する
日常生活の中で、「耳・肩・骨盤が一直線になるような姿勢」を意識することがポイントです。椅子に座るときは深く腰掛け、背筋を伸ばし、顎を引いて首がまっすぐになるようにします。立っているときも同様に、胸を張り、骨盤を立てる意識を持ちましょう。
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ストレッチや体操を取り入れる
ストレートネックの改善には、首や肩まわりの筋肉をほぐすストレッチが有効です。以下のような簡単な体操を毎日取り入れてみてください。
- あご引き体操(チンイン):壁に背中と頭をつけて立ち、あごをゆっくり引いて後頭部を壁につける。これを10回繰り返す。
- 首の後ろストレッチ:背筋を伸ばして座り、両手を後頭部にあてて軽く下に引き、首の後ろを伸ばす。深呼吸しながら20秒キープ。
- 肩甲骨はがし体操:両腕を肩の高さで前に出して大きく後ろに回す。肩甲骨をしっかり動かす意識で10回ほど繰り返す。
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枕の見直し
首の自然なカーブをサポートする枕を選ぶことも大切です。仰向けに寝たときに、首の後ろに適度な支えがあり、あごが軽く引ける高さが理想です。
低反発枕や、首元にやや高さがある構造の枕などが効果的とされています。
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整体や専門家の力を借りる
セルフケアで改善しづらい場合は、整体院や整骨院で姿勢や骨格のバランスを整えてもらうのも有効です。専門家によるチェックで、自分の姿勢のクセや筋肉の緊張なども明確になります。
もし改善しないのであればGREEN整骨院にご相談ください。
まとめ
ストレートネックは、日々の生活習慣の積み重ねによって起こる現代病とも言える状態です。
長時間のスマホ使用やデスクワーク、姿勢の乱れなど、無意識の行動が首に大きな負担をかけています。
早期に気づき、正しい姿勢を意識しながらストレッチや枕の見直しなどの対処をすることで、改善や予防が可能です。