脳が衰える訳
筋肉を使わないことによって衰えるのは、体の機能だけではありません。
なんと、脳も衰えてしまうのです。
なぜ筋肉が脳に関係してくるのか説明していくと、カギとなるのはBDNFという物質です。
BDNFとは「脳由来神経栄養因子」のことで、脳内の神経細胞の肥料のような役割をしている物質です。
脳の神経細胞の新生や再生、シナプスの形成を促進し、記憶力や学習力にも重要な役割を果たしています。
また、BDNFが低下するとうつ病やアルツハイマー病、記憶力の低下などのリスクが大きくなることも知られています。

この脳内の栄養であるBDNFは運動することによって増える事が様々な実験で証明されているのです。しかもBDNFの分泌には筋肉の収縮が大きくかかわっていることも分かってきました。
筋肉を良く動かして収縮させていればBDNFの分泌が多くなり、筋肉をあまり使っていなかったり筋肉が萎縮しているとBDNFの分泌が少なくなります。
筋肉をうごかしてBDNFをしっかり分泌されているかがその人の脳の活動に大きく影響しているのです。
筋肉はただ単に体を動かす為だけにあるのではなく、活動することで脳にBDNFという刺激を供給していたということです。
つまり、脳を鍛えるには、頭だけでなく体も使わなければダメだということです。

脳と体は繋がっています。
体が活発に動くと脳も活発に動きますし、逆に体の活動が衰えれば脳の活動も衰えてしまうものなのです。
なので普段から運動をせず、ほとんど筋肉を動かさないような生活をしていると脳の働きにも影響が出て早く認知症になってしまうかもしれません。
寝たきりになると認知症になる
高齢者の方が骨折などをしてしばらく動けないでいると療養しているうちに認知症になってしまうことがあります。こうしたケースもおそらく長く筋肉を動かさずにいたためにBDNFが脳に供給されなくなってしまったことが関係しているかもしれません。
ですので、認知症やうつ病などの脳活動の低下を防ぐには単にゆっくり療養したり薬を飲んだりして過ごしているのではなく、体をできる範囲でも良いので動かさないとダメだということです。
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